2011年10月16日日曜日

四国を自転車で旅行した話(すこし長い)

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9泊10日、走行距離905km、走行時間49H の旅となった。

旅行のGPSログ
面白いこと、驚いたこと、辛いこと、色んなことが起きた。
退職してから、なんとなく生活していたが、良い区切りになった気がする。

高知の海岸にて
高知の海岸で見た素晴らしい風景、雨の中を5時間走ったこと、雄大な四万十川の景色、おいしいカツオのたたき、人とのふれあい、辛い国道(酷道)

全てこの体と自転車で、じかに体験したことだ。やっぱり、自転車は楽しい!

注意しなくてはいけない点もあった。補給である。ご飯を沢山食べたのだが、それだけでは駄目だ!走行中に適度な糖分を摂らないと、元気が無くなる。二度も経験してしまった。

あとは、頑張り過ぎないということだ。6日目、ついアップダウンで頑張りすぎ、翌日に両膝関節に炎症が出てしまった。

 1日目(23km)

自走で自宅から東京湾フェリーターミナルに向かった。
関係以外、進入禁止の場所を構わず進む。荒涼とした場所だ。


今日、乗り込むフェリーだ。この船は、自販機以外に食べ物が無い。食料を持参するべきだった。


宿泊はフェリー二等寝台。風呂に入って、ビールを飲んで、カップラーメンを食べて寝た。
 2日目(44km)

徳島港ー霊山寺ー徳島YH

船内で朝を迎える。皆もフェリーに乗ったときは、早起きして朝日をみてみたらどうだろう。素晴らしい景色を見るとことができる。周りには海だけ。

フェリーで夜明けを迎える

徳島に着き、一番札所「霊山寺」で旅の無事をお祈りした。
今日は、徳山YHに泊まる。

 3日目(133km)

徳島から室戸岬まで

早朝、徳島YHの近くの海岸を散歩する。綺麗な夜明けを見ることができた。

朝の海岸

「ウェルかめ」の日和佐を通って、室戸岬に向かって走る。

ウェルかめ

途中、最初のハンガーノックになった。
泊まった「民宿 室戸荘」は、旅の中で一番食事が美味しい宿だった。リンクを貼っておくので、機会があれば是非、泊まって欲しい。値段もリーズナブル!

民宿 室戸荘

 4日目(131km)

室戸岬から土佐久礼

早朝、散歩のついでに室戸岬の灯台まで登ってみたが、結構大変な坂道だ。翌日に筋肉痛になってしまった。徒歩20分に騙された!

徒歩20分じゃ行けないよ

室戸岬から高知を経て、土佐久礼(とさくれ)まで走った。
高知の海岸では、自転車道(お遍路道)を走ったことで、素晴らしい景色に出会えた。

高知の海岸にて

高知では自転車屋さんにで立ち寄り、変速不調を直してもらった(フェリーに持ち込む時、ぶつけられてエンドが曲がっていたのが原因)

須崎の道の駅で、「カツオのたたき」をその場で作る売店があった。心が動いたが、もうすぐ晩飯だし我慢をする。(予想通り、晩飯にカツオが出た)土佐久礼駅近くの民宿(福屋旅館)に泊まる。

福屋旅館

 5日目(99km)

土佐久礼から、小さい峠を越え四万十川の支流に出る。この辺はまだ水流が少ない。

大野見竹原近くの四万十川

11時ころから激しい雨になる。上下雨具とシューズカバーを付け走る。ヘルメットの下に帽子をかぶったが、眼鏡の水滴防止に抜群の効果があった。帽子はその後、日焼け防止などにも活躍してくれた。


予土線(土佐大正駅から半家駅)沿いに走る国道381は、トンネルを通らずに迂回して川沿いを走ってみた。風情のある景色を楽しめる。お天気だったなー。

R381のトンネルを迂回したGPSログ


結局、約5時間雨の中を走った。雨のおかげであまり観光が出来なかった。

雨に煙る四万十川

今日は、網代キャンプ場近くの「民宿にしとさ」に泊まった。さすがに部屋に入ったときはホットした。雨で体が冷えていたし、風呂に入って一息ついた。夜、星を見てみた。さすがに満天の星空だ。

散らかってます

 6日目(87km)

西土佐から土佐清水

四万十川の景観を楽しみながら、川沿いに海まで走る。四万十川は最高だ! 夏にもう一度訪れたい。1箇所に泊まり、付近を3日かけて回ってみたいものだ。

四万十川

四万十川から海に出たあと、国道を避けて海沿いの県道(お遍路道)を走った。なかなか良い道だ。ときおり海が見える。

R321を迂回してR343を走る

海沿いの県道で、頑張りすぎてバテてしまった。
ようやく土佐清水港に着く。今日の宿まで、あと10kmくらい?

土佐清水港の夕日

足摺岬はあきらめて、宿「民宿夕日」に直行した。
今日は、川、海、山、海のバラエティに富んだコースだった。
なんとなく、ツールドフランスのコースを思い出す。

部屋から眺める夕日、宿の名の通りだ

 7日目(98+36km)


足摺岬から宇和島まで


悩んだが、足摺岬まで行ってみることにした。GPSログを忘れたしまったが往復で36kmくらいだろう。やはり、足摺岬はつまらない。

土佐清水から宿毛までは、県道を走ってみた。川沿いの道で車も少なく、ミニ四万十川といった感じだ。

川沿いを走る

宿毛から松山までの国道56号は車が多く、走りづらい。車は避けてくれるが、ストレスが溜まってしまう。遠回りになるが、国道を避けたルートを考えるべきであった。途中何箇所かに歩行者・自転車専用のトンネルがあった。それだけ交通量が多いということ。

歩行者・自転車専用のトンネル

この日、再びハンガーノックになるが、ファンタオレンジで回復できた。
真っ暗な中、ようやく宇和島YHに着いた。ここは小高い丘の上にあるのだが、夜だと道がわかりいくい。

宇和島YH

 8日目(68km)


宇和島から松山(途中で輪行)


松山に向かう国道56号は今まで以上に車が多く、表示に走りづらい。おまけに長いトンネルが幾つもあり、中には傾斜6%のトンネルもあった。

トンネルの先にはまたトンネルが!

「もう嫌だこんな道は」と思い、途中から海側のルートに逃げた。こんなことなら、最初から県道272を走るべきであったが、人間はそんなに頭が回らない。

途中にルートを変更

海沿いの道に降りたため、松山までのルートを計算してみた。距離が130km!これは無理なので(もう昼前)、八幡浜駅まで行き、松山駅までに輪行することにした。(旅は、臨機応変が大事)この日は松山YHに泊まる。松山は都会だ。

松山YH

 9日目(92km)


松山から生口島(しまなみ海道)

国道196号を走り、しまなみ海道の入り口である「サンライズ糸山」を目指す。ちょっと旧道に逸れてみたら、祭りの「だんじり」があった。道草してみるものだ。

だんじり
ついに、有名な「しまなみ海道」を走る。最初の道の駅は凄い混雑で昼食は無理と判断し、早々に引揚げる。しばらく走ると地元のスーパーがあったので弁当をGET。

橋を渡る為のチケット

「島」の部分はアップダウンがあるし、橋の出入り口は、対向自転車や歩行者が居るので注意が必要だ。

生口島側の生口橋にて

島内のサイクリングロードは整備されていて、走りやすい。また自転車のサドルを掛けるタイプの置き場も各所に用意されていた。生口島の宿「ひよし旅館」に泊る。

ひよし旅館

 10日目(41km)、最終日 


生口島(しまなみ海道)から新尾道
因島、向島を通り、フェリーで尾道市内に向かう

しまなみ海道の因島大橋

映画「転校生」の階段がある御袖天満宮に立ち寄ることにする。すこし路地に入ると昔の町並みが残っている。



すぐ階段があり登ると御袖天満宮だった。

映画「転校生」の階段

目的を果たしたので、新尾道駅に向った。駅の近くで尾道ラーメンを食べて、新幹線で輪行し帰路に着いた。新幹線は指定席が取れなかったが、座れたのは助かった。

---- おまけ -------------------------------------------------------------------

GoogleMapに宿泊したポイントとGPSログをまとめておいた。
四国を旅行する人は参考にして欲しい。

1~3日目 東京→徳島→室戸岬
4~6日目 室戸岬→四万十川→土佐清水
7~10日目 土佐清水→宇和島→松山→しまなみ海道→尾道

また、YouTubeに旅行の動画をUPしておいた。
時間に余裕がある方は、是非見て欲しい。








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