2012年8月25日土曜日

自転車の科学-メカから乗りごこちまで-


服部四士主著の本である。自転車のホイールベースと直進性との関連について具体的なデータがあることを期待して読んでみた。


ホイールベースに関する具体的データは無かったが、本の内容は面白い。「科学」というと難しいイメージがあるが、わかり易い記述で科学的な視点から自転車に関する諸々の内容を、様々な視点から解説してくれる



著者のユーモア溢れる語り口が楽しいので「エッセイ」としても楽しめると思う。

「自転車を振動系モデルとして単純化すると「バネ」になるらしい。乗り心地は悪く、当然おしりも痛くなる訳である。しかし、人間の素晴しい緩衝特性でその不備をおぎなっている」とかの内容は、おもわず「ニヤリ」としてしまう。

昭和57年初版なのでかなり古い本だが、その内容は現在でも十分納得できるものである。久しぶりに良い自転車本を読んだ。


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