2015年1月17日土曜日

襖を張り替えてみた

随分前から準備はしていたのだが、なんとなく億劫で取り掛かれなかった襖の張替えに挑戦した。自宅はマンションなので、襖も所謂「発砲スチロール襖」である。

張替え方法をネットで調べてみた。本ぶすまや板ぶすまの張替えに関しての情報は多いのだが、発砲スチロールふすまの張替えに関する情報は少ない様に思えた。そもそも、自分の家の襖の種類を把握すること自体が難しいのである。

濡らして貼る襖



張替えは初めてだったので、色々と試行錯誤することになった。
古い襖を剥がさず重ね貼りしても良いらしいので、まずは重ね張りをしてみた。新しい襖紙を裏返し、スポンジで水を付け、その上に襖を置いて裏返す。

ここからが問題で、どうしても皺が出てしまう。襖紙を剥がし貼り直そうとしたが、既に粘着が始まっていて古い襖がビリビリ破れて貼りついてくるので諦めるしかない。どうなるかと思ったが、ふすま紙が乾いてピンと張ってくると、なんとか見れる状態になったので、一安心である。

よれよれだが、乾くとピンとなる

しかし、この方法では貼り直しが出来なし、どうしても皺が残ってしまう。そこで、茶チリ紙で下張りをしてから、新しいふすま紙を貼る事にした。古いふすま紙を剥がす事にしたのだが、とても大変であった。水を霧吹きしてから剥がすと、ペリペリと剥がれるのであるが、綺麗には剥がれない。元々の下地がどの層か判らないので、剥がしすぎて銀箔が見えてしまった処も出来てしまった。

剥がしすぎて、銀箔の下地が!

こんな感じになった

1枚剥がすのに半日掛かるので、2枚目の襖は茶チリ紙だけを貼る事にした。

四隅に間隔を空けて、茶チリ紙を糊付けした

ふすま紙が乾いたらカッターで余分な箇所を切るのであるが、この作業も結構難しい。気を緩めると切りすぎてしまうし、慣れが必要な作業である。また、端が剥がれてしまう箇所もあった。

隅が剥がれやすい

こんな事では経年変化で剥がれてしまいそうなので、四辺だけを糊付けすることにした。

糊を水で薄め、筆で塗った
糊付けした様子、しっかりと貼りついた

糊付けは、次の様に行った。
  1. 水を付けた筆で紙を塗り湿らせる
  2. 糊を塗る
  3. ティッシュペーパーで綺麗に拭く
  4. 仕上げに、ヘラ等で軽く押し付ける

濡らして貼るふすま紙の場合、仕上げの作業として糊を塗る必要がありそうだ。枠を外して貼る本襖の方が綺麗に貼れると思う。そもそも発砲スチロール襖は耐久性が無く歪み易いので、張替えしないで買い替えるという説もある様である。


【その後】
襖枠をニス塗りしたとき、襖紙が汚れてしまったので、壁紙を貼った。発泡スチロール襖に壁紙を貼ると、襖が歪むのでNGと言われているが、両面に貼れば相殺されるのかな? 問題無い感じである。そして、作業も壁紙の方が遥かに楽であった。




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